2013年4月22日月曜日

パズドラはなぜ流行ったか

表題について、激論を戦わすことが多いです。

人によって言うことが様々で…。

  1. 面白いから流行った。マーケティングはしてないんじゃないか。(総論的な)
  2. 面白いから流行った。あまりプロモーションはしてないんじゃないか、大ヒットするまでは。(バイラルしたと言いたいんだろう)
  3. バズったから流行った。(流行ったからさらに流行った理論)
  4. AppBankが自社のアプリそっちのけで夢中になって記事書いたから流行った。
  5. ソーシャル性が弱かったから流行った。(ゲーム内に会話とかギルドとかが無い)
  6. ソーシャル性が適度だったから流行った。(ランキングなどのしがらみが無い)
  7. ソーシャル性が強かったから流行った。(ゲーム内のヒントは少ないので、リアルな友達やLINE友達に攻略を聞く⇒一緒に励む、という図式)
  8. TVCMしてさらに流行った。(TVCMすれば流行るでしょ、その代わり宣伝費が膨大にかかるけど?理論)
  9. TVCMが良かったからさらに流行った。(任天堂等のやる、楽しそうに遊んでいる風景のCMが好感度アップ)
  10. 簡単なパズルに資産性のあるRPG要素があるから流行った。(窓口が広いゲーム大事だよね理論)
  11. キャラクターデザインがカジュアルなファンタジーで、特に嫌いという人もいないだろうし窓口が広かった。(ターゲッティングの話)


こういった理論を列挙してもMECE(漏れなくダブり無く)に成ってないのであまり分析的になってません。上記の一部は、一つの理由でしか無い程度であったりします。

どれがもっともヒットする要因であったか?または、どれとどれが?または、実行すべき優先順位としては?とまで、突き詰めるべきです。

さて、僕は、最初しばらくプレイしてから分かった気になってあまりやらなくなりましたが、やはり月間100億円は知り尽くすべきだし再開してみたクチです。

僕の仮説は以前は
④AppBankが自社のアプリそっちのけで夢中になって記事書いたから流行った。
    ↓
②面白いから流行った。あまりプロモーションはしてないんじゃないか。大ヒットするまでは。(バイラルしたと言いたいんだろう)


    ↓
⑨TVCMが良かったからさらに流行った。(任天堂等のやる、楽しそうに遊んでいる風景のCMが好感度アップ)

ぐらいで、ソーシャル性や資産性の強弱はあまり関係ない。

それは総じて「面白さ」であって、それをAppBankなどアルファブロガー
やアーリーアダプターが「何かを」高く評価した結果が重要だと考えます。
(もちろん、そのソーシャル性や資産性のバランスこそが、「面白さ」を作るコツなら、重要だし、そうだとも思います。)


それが、最近遊んでいると、やはり「これ全然カジュアルじゃないよな」と思い始めてきて。さらに「しかし、面白いはずなんだからやりこまなくちゃ。面白さを理解しなきゃ」と焦ってきました。その「カジュアルさ」とは難しさ、のことなんだけど、どうすれば進化するか、とか、パーティーのバランスは、とかを考えるのは相当難しいです。

そこでまわりのやりこんでる人に聞いたりしますが、ということは「知人に聞くことで、さらに広がる理論」の
⑦ソーシャル性が強かったから流行った。(ゲーム内のヒントは少ないので、リアルな友達やLINE友達に攻略を聞く⇒一緒に励む、という図式)
これかと思いますが、真髄はそこではないんじゃなかろうか。
それよりも、「それでやはり回りもやっているからやろう」という


③バズったから流行った。(流行ったからさらに流行った理論)


の影響のほうが強いんじゃないだろうか、と思えてきました。

TVCMでも、ゲームの紹介ではなく、皆やっている、という雰囲気を出すとかが大事だし、最初にアーリーアダプターや影響力あるメディア記事で「面白い」と絨毯爆撃されることで、「ああ、面白いらしいからやろう」というので始めますが、さらに、そこで全員が面白い!と思えているかどうかは、実は微妙で、「面白い…のかな?良く分からないや。でも…皆が面白いといってるらしいし…。ねえねえ、これ、どうやれば面白くなれるの?」という流れは、ありませんでしたか??

そうやって、「面白いと思いたい症候群」が始まる、
それが、パズドラ的ヒットの法則ではなかろうかと、思えてならないこんにちです。

…もしかするとヒット作を作るには、ある程度の面白いゲームを作るのは当然としても、それは究極的に面白い、などは必要なくて
⑫「面白いからバズってる」ふりをすると皆面白さを確認するまで必死にやるようになり、それを見てさらに流行る。(まず先に楽しそうに遊んでいる雰囲気のTVCMを沢山流す。100万人の、等表記する。渋谷駅前や電車社内広告ジャック等を行う)
これによって 「面白いと思いたい症候群」 を誘発するのがコツではなかろうか。むしろ「面白いかどうかよく分からない」ぐらいのゲーム性を目指したほうがいいかもしれない。
…なんてことをゲームクリエーターが言っては決してなりませんな( ゚_ ゚ )






2013年4月17日水曜日

かぶるのが一番ダサイ


かぶるのが一番ダサイ、と言われたことがあります。

昔プレステのシミュレーションゲーム作ってた時のディレクターに、ゲーム作りで何が大事か質問したところそう教わり、ああそうだ、ととても勉強になったし今でも大事だと思ってます。

そういえばその開発も面白かった。

当時僕は23くらいで、開発開始して納期を1年過ぎ炎上していたチームに、ひとの紹介で外注業務委託契約で参加しました。プログラマーはその時4人の、5人目として。肝心のシミュレーションゲームパートがゲームプログラムはもちろん仕様もUIも全然出来てなかったのでそこを引き受け2か月ほどで完成させ、他の部分も設計やプログラムを手伝って3か月目でマスターにこぎつけさせた、という仕事でした。

その時の僕の仕事の仕方は、リスケされた残スケジュールが少ないからあれこれできない、というのは全くなくて、入れる仕様がこれだけだから、割り算すると1仕様何日、と計算して、でも基本1日1機能完成させて帰るのが信条だったので、すると結構時間が出来るので調整にあてたりディレクターや僕が入れたいと思ってた仕様を追加できる。またゲームはディレクターが調整しやすいようになるべくツール化していく。仲間となったプログラマーのスキルが低いな、と思ったら作り方やコツを教える、テンプレートを作って渡す。横で観察して、おせっかいだけどテキストエディタや、パソコンのショートカットを教えると格段に早くなったりする。すると自分の仕事も楽になる。仕様が重そうで面白くなければ軽くて面白い仕様を提案して、ほぼ作って提案してみる。演出が弱かったのでプログラマだけでできるエフェクトを勝手に考えて増やしてみる(ローポリを組み合わせるとか)。ソースはメモやドキュメントを残しながら作る、自分がいざ病気でもなったら悪いので。それに頭も整理されるし。チーム編成がよくなければ適材適所にするよう・報告ミスがチームに多ければ報告フォーマットも進言する、というスタイルでした。

…ずいぶん偉そうな外注だったと思うけど、そういえば当時は「立場」って概念がありませんでした( ゚_ ゚ )

それによってディレクターの仕事が楽になるので、よりクリエイテイブ(創造)に専念してもらえて、キャラのセリフが増えたり、より良くなっていくのを、僕もまじかで経験できて良かった。

かぶるのがダサイと知ってから、もっと積極的にゲームやメディアを勉強するようになったし、「パクリ」が横行しむしろそれが成功ノウハウ、と言われるソーシャルゲームでも、やはり「独自性」やアイデンティティは欲しいと思います。
それから、「独自性」があるように主張していて、実はあまり新しくもない、それほど変わってない企画をドヤ顔でアピールするのは避けたい。こういうの結構多いです。
企画目線だと違いがあっても、素人にはぱっと見て分からないよね。

他人と同じものを作るために半年とか自分の寿命を使いたくないでしょ?





2013年4月8日月曜日

ビジネスモデル 19歳スキー無料

どうやって売上げを上げるのか、という仕組みを、ビジネスモデルという。

そんな言葉を21くらいのときフリーランスになってから知って、とても面白く思い興味を持ちました。
教えてくれたのは2人で、一人はゲーム会社新規事業部長をしながら息のいい若者をつかまえては市会議員とかに仕立て上げていく人、もう一人は企業の営業を勤めながらフリーゲームクリエーターをつかまえてはその技術を活用して副業をさせて中抜きさせる人。どちらもフリーの僕に仕事を紹介してくれる、取引先、営業マンでした。
そういえば当初は「ビジネスモデル特許」という特許申請も流行ってました。

それから、世の中がどうやって儲けているのかとても興味を持つようになり、常に世の中を観察して、どうやって売り上げてるか等々想像してました。僕と連れ歩いてるとそういう話ばかりするので分かると思う。

さて前置きはさておき、さっきいいなと思ったビジネスモデル・・・というか、ここは広義に、ビジネスにつなげるアイデアですが、

東洋経済 - リクルート、「19歳・雪山ブーム」の仕掛人”スタートアップ屋”の、すさまじい開拓力
この1年ほど、全国のスキー場に19歳の若者が詰め掛ける現象が起きている。その数は実に、日本に住む19歳の10人に1人。バブル期、空前のスキーブームが到来し、全国の日本人がスキー場に押し寄せた。ところがバブル崩壊後、1993年をピークにスキー人口は急減。全国の2割のスキー場が廃業し、現在も多くのゲレンデで閑古鳥が鳴く。そのスキー場に、なぜ今、若者が戻ったのか。その動きを生み出したのが、リクルートの「雪マジ!19」というキャンペーンだ。19歳であれば、全国100以上のスキー場で何十回リフトに乗っても無料、というものだ。

なるほど~、19歳のみ無料にして、スキーを気に入ってもらい生涯のリピーターになってもらう。

これはいいアイデア。
他にこの考え方を流用できないだろうか?たとえばソシャゲで、年齢によっては無料…、とか。

とりいそぎ以上( ゚_ ゚ )