2013年6月24日月曜日

理性の限界:2013年東京都議選の簡単なデータ分析

という東大准教授の記事がバズってます。
これは面白かったけど、共産党が第3位ってのに脅威を覚えて(国政じゃなくて良かった・・・)、最近読んだこれを思い出しました。

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書) 高橋 昌一郎 


まったく同じ意味では無いのだけど、面白いので、聞いて( ゚_ ゚ )。

コンドルセのパラドックス 
 選好順序(X>Y)で、多数決して、決めよう・・という場合、 
 旅行に行こう。最も行きたい都市は?
 Aさん:ニューヨーク>ウィーン>パリ
 Bさん:ウィーン>パリ>ニューヨーク
 Cさん:パリ>ニューヨーク>ウィーン
 と意見が分かれたとき・・
 Q1:ニューヨークとウィーンのどちらを選ぶか
  A、Cによりニューヨーク となる
 Q2:続けて、こちらも比較しましょう。ニューヨークとパリのどちらを選ぶか
  B、Cによりパリ となる
  すべて比較したのでパリに決定・・パチパチ。

 しかし!最初のQを変えてみると
 Q1:ニューヨークとパリのどちらを選ぶか
  B、Cによりパリ となる
 Q2:いいですね。続けて、こちらも比較しましょう。パリとウィーンのどちらを選ぶか
  A、Bによりウィーン となる
  すべて比較したのでウィーンに決定・・?!
 ・・と、民主主義の大原則「経路同一性(どのような順番でも同じ人が勝つ)」を保つことが出来ないことがある。


ボルダのパラドックス
 複数の選択肢から、1つを選ぶ場合(よくある選挙)・・民主主義が崩れることがある。
 7人で
 A>B>C
 A>B>C
 A>B>C
 B>C>A
 B>C>A
 C>B>A
 C>B>A
 と意見が分かれたとき、もっとも行きたい都市1位はAだが、行きたくい都市1位もAとなってしまっている。
 「過半数に満たなければ決選投票」の矛盾 
 A>B>C
 A>B>C
 A>B>C
 B>C>A
 B>C>A
 B>C>A
 C>A>B
 と意見が分かれたとき、決選投票の結果Aとなるが、もっとも行きたくない都市1位もAとなる。

ということで、僕は、投票も多数決も合議制も、大嫌いです( ゚_ ゚ )
偉い人が決めればいい。

…それって共産主義国家みたいじゃん!って?(汗