2013年6月10日月曜日

自分から名を名乗るように

「いま空いてますか」
とかのやりとりは多い。

恋人だったら「今なにしてる?」とか。

でも僕はこういうのは嫌いです。こうなるのがオチ。

「いま空いてますか」
「空いてないよ」
「そうですか・・、ちょっとでも話を聞いてくれる時間無いですか?」
「何を」
「その話を聞く時間が無いかどうか聞いてるんですけど。10分でいいから、相談にのってもらえませんか」
「だからその議題は、なんですか?何の件?」
「プロジェクトXXの工数の件です」
「工数がどうしたの、僕に関係ある?」

そうしてさらにケンアクになるのです。

…僕ならこうしたい。

「今、かれこれこういう問題がありまして、もし、XXさんが空いていたら、こうこうお願いしたいんですが、可能でしょうか。無理なら難しいと思いますがBさんにお願いして、それでやってみて出来なければもう期間が無いけどやはりAさんにお願いしなくてはならなくなります。」

みたいな。

長い?

話しかける時って、大概、何かを頼みたいときばかりでしょう。
何かを確認したいだけ、だとしても、それを知りたい、教えてほしい・教えてもらえないと困る、ということでしょう。
それか、会話は他には自分から一方的に小話を共有したいときですが、それも、話を聞いてもらいたい・聞いてもらえなければ困る、ということでしょう。

無意味なやりとりなど無いし、というか、無意味なやりとりはしない、なので僕は概して無口なのですが。

・先に、自分がいかに困っているかの状況説明をする
・そして明確に簡潔に要望する
・それに対する自分の反応、その答えがYESならどう、NOならどう、とまで予告する。

それによって、相手は迷いなく、遠慮なく、返事が出来るのです。

僕は武士道精神が根本にあり、それによると、自分から名を名乗らなければならない、決して探りなど入れてはならない、という決まりがあり、日本人ならばそうすべきだと思っています。

フェアな立場の場合、相手に判断を促すなら、フェアに情報を伝えなければなりません。


そうでなければ

「いま空いてますか」
「(何か頼まれるのか?嫌だな、少し空いてるけど)空いてないよ」
「そうですか・・(いや、そんなことは無いはず)、ちょっとでも話を聞いてくれる時間無いですか?」
「(くそ、うっというしいな)何を」
「(何をって何?ちゃんと聞いてほしいな。明らかに嫌そうじゃん)その話を聞く時間が無いかどうか聞いてるんですけど。10分でいいから、相談にのってもらえませんか(こんなやつに、聞くんじゃ、無かった…!)」


こういう一言一言のやりとりをSkypeやメールなんかで、1時間ぐらいかける人っているでしょう。

ホントにケチなやりとりだと思う( ゚- ゚)

依頼側は、断られた時の心理的ダメージを軽減させるべく小出しに確認しているのだろーか。

受け手側は、下手に断った時の評価減を軽減させるべく、自分の状況をさとられまいとしつつ返事して先に要件を引き出そうとしているのだろーか。

何か嫌なことでもあったのか??

お互い損してます。

コミュニケーションの下手なやりとりによって、会社業務の3~40%はロスしていると思う。

そのコミュニケーションミスによっては、全部作り直しとか。それって100%ロスです。

これを社内でも撲滅できれば、全体の工数2~30%は短縮できるんじゃなかろーか。

さらには、日本経済も社会も大きなロスを出していると思う。

自分を守ろう、正当化しようとせずに、また相手を非難しようとするわけでも無く自分から名乗るように、まず自分の状況をセキララに語り、要件を述べ、さらに手の内を明かせば、仕事も人生も、無駄が無くなると思うんだけどな( ゚- ゚)