ここで「ベンチャー」について考えてみる。
ベンチャーとは?冒険すること。ではベンチャー企業とは、冒険する起業?VCが入っている企業?冒険とは、ある意味なんでも冒険?それとも危険な冒険を行うこと?ベンチャー企業は、人数が大きくなればベンチャー企業では無い?
…僕の解釈は、「リスクをとって積極的に突き進むこと」です。
失敗の可能性があるけれどやる。リスクも計算しつつ、そのときは覚悟を決める。けど成功したら大きくはねることを選択していく、ということだと。
さてベンチャーということを特に意識しはじめたのは、日本のIT系ベンチャー企業が集まったこのサミットに2009年、初めて参加してからでした。
インフィニティー・ベンチャーズ・サミット
毎年2回行われていて、主に社長・取締役レベルのみが参加可能。立ち上げたばかりや成長中のITベンチャーやVCが招待制・紹介で参加でき、主催者が呼んだ世界のIT大企業や成功したベンチャー起業の話を聞けて、コネクションも作れるという会合です。
その開催地は東京近郊、では無くて、京都や札幌など、「仕事を忘れて語り合える場」を選んでいるというのも良いです。
さて、昨今IT起業ブームが始まっているように思えます。政策も「若手起業家育成・新産業振興」の必要性が語られ、「日本の将来はITベンチャーが支える」といった名目で学生を集めた起業家育成会のようなものが各地で多数行われ、起業熱が高まっているのは大変良いことです。
逆に問題点として「起業したいけど出来ない」症候群があるといわれています。
起業熱が高まったにもかかわらず「起業するのは就職してから」とか「やはり自分には出来ない」とか。
これは「ともかく起業がしたい」ということなのか。なら止めたほうがいい。
やはり起業というのは、やりたいことがあり、それが自分にしか出来ない場合にやるべきだ。
では僕はなぜ起業できたのか。
それは「失敗してもやり直せる」という計算があったからです。
あるとき、その考えを具体的に顧問になって頂いた税理士先生に質問してみたことがありました。
国は創業融資といって軽い審査で1000万円貸してくれるみたいですけど(事実)、これは国としても、借りる側としても破綻しないものか、と。
まず国は政策で積極的に起業を進めている。そして実際に返済できず倒産するケースは多いいけど、そのときはもちろんその社長が借金をかぶることになる。
しかし、起業するような社長はその後一般企業に就いて働いたとしても、すぐにそのときの借金を返済できるぐらい稼げるものだーーと。
僕は納得しました。
というか起業前のほうが稼いでたような…( ゚_ ゚ )w
リスクを計算し、そのリスクを被ったときの責任も覚悟したうえで、積極的に動く、というベンチャー精神をこれからも忘れないで行きたい。