2012年観た映画で一番は
プライマー(2006)
失礼、2006年作品でした。
小さいエンジニア・ベンチャー会社の面々が、投資家の気を引きながら開発にいそしんでいる。という親近感わく設定で(監督もエンジニアらしい)、そのうちタイムマシンを発明してしまい、利用しているうちにパラドックスが生じ始める…という内容。
過去に戻るのですが、過去で何かすれば自分に影響がある(バックトゥザフューチャーやドラえもん)、では無くで、パラレルワールドになっていきます。
戻った自分は、その時間を再び生きなければなりません。当然、過去の自分に会わないように注意して。
面白いのは、パラドックスが複雑になっていくが明確な説明が映画上では無されない。なので「これはこういうことだ」と何度も見直せる、というところです。
実際web上には沢山の解釈が語られています。
http://www.scatmania.org/2010/06/09/a-primer-puzzle/
http://static.tvtropes.org/pmwiki/pub/images/PrimerTimeline.gif
面白い物語の作品ってなんだろう??
起承転結して、派手なアクションがあり、最後に高揚して解決して終わる、だけでは1回見て「あ~楽しかった」で終わりです。
「あそこはどうなっていたんだろう」と、伏線を再確認したくなったり、「あの時あの主人公はどういう気持ち・表情だったろう」とおもんばかったり、といった「また観たくなるような」興味が湧くことがまず必要かなと思います。
作品を書く側になるなら、まず、「これ、もう一度読み返したくなるか??」と自問しながら書きたい。
「継続率が高い=面白い」
ということですね。
他にもこういうタイプでは
ユージュアル・サスペクツとか、真夜中の子供たち、とかデジャブ、とか。
マルホランド・ドライブ等リンチ作品とか。
近い物ではバタフライ・エフェクト、バニラ・スカイ、カルマ、シックスセンス等。
他にもあったら紹介よろしく( ゚- ゚)